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2008年9月24日 (水)

落語と笑い

Small08828_016 落語家 春風亭 一之輔氏

 
満場割れんばかりの拍手を、まことにありがとうございます。どうぞよろしくお願いを申し上げます。
 私はこれまでロータリークラブで3回ほどお話をさせていただいたことがあるのですが、来るといつも気になることがありましてね、鐘があるんです。そして、たまに鐘の脇に棒を持ってずっと立っている方がいらっしゃる。つまらなかったら鐘を鳴らされたらどうしようかなと思うわけで(笑)。本日はお招きいただきまして、ありがとうございます。一期一会と申しますので、お付き合いいただけたらと思います。
 われわれ落語家は寄席をホームグラウンドに活動をしておりまして、今日もここが終わりますと新宿の末広亭へ行っておしゃべりを申し上げるのですが、それとは別にいろいろなところに出張して落語を申し上げることがあります。一番多いのが学校で、小学校や中学校、高校で、もうそろそろそういう時期になるのですが、学園祭ですとか伝統芸能鑑賞会みたいなのがありまして、そういうところに行くことがあります。
 ちょっと前に「じゅげむ」という落語がはやりましてやったりなんかしますと、ああいうものは子どもの方がよく覚えているんですね。ちょっと間違えると「ああ、間違った」とかと指を指されたりする。なかなかあなどれないんです。中学校ぐらいが一番いいですかね、笑ってくれたりして。でもちょっと生意気でね。
 この間行きましたのは越谷の中学校で、会場が体育館なのです。学校の体育館でやるのですけれども、控え室が近くていいだろうというので体育倉庫。マットか何か敷いてありましてね、横にバスケットボールとか跳び箱とかそういうものがある。そこで一人で寂しく着替えておりますと、500人ぐらいの中学生が体育座りして待ちながら、みんなでしゃべっているのが聞こえてくるのです。「春風亭一之輔って、聞いたことある?」「ない」「おまえは?」「おれもない」。「面白いかな?」「テレビで見たことないから、多分面白くないよ」「そうだよな」知らない、面白くないの大合唱でね。その後、一人すごいことを言いましたよ。「おれ、たとえ面白くても笑わない」と、すごいことを誓っていたりして。そういうところに出て行ってやるのですから、大変です。
 でも、なかなかいい学生さんたちで、特に一番前で男の子が笑っていてくれて、「ああ、いいな。落語好きなのかな。こういう子は末には噺家になるのかな。うれしいな」と思っていたら、終わった後に楽屋を訪ねてくれました。それで、「今一番前で落語を聞かせていただきました。面白かったです。初めて古典芸能で落語というものを見ましたけれど、こんなに素晴らしいものが日本にあるとは知りませんでした」。言えますか、皆さん、そういうことが。「一之輔さんって、お若いのに、とても落語お上手ですね」。言えますか、皆さん、そういうことを素直な気持ちで(笑)。「ありがとう。偉いね、君は」と握手をして、「大きくなったら寄席に来てください」と言ったら、「分かりました。必ず伺います。伺いますけれど、一つだけ気になっているんですけれども、普段どういう仕事をしているんですか」。ぶっ飛ばしてやろうかと思いました(笑)。
 普段からこういう仕事をしているんでございます。皆さんは神田に会社があるなり、そこで生まれ育った方々で、鈴本で小さいころから落語を聞いているなどという方もいらっしゃると思いますけれども、落語というものもなかなか難しいものでございまして、10分ですとか、今日は30分と言われていますが、長い話になると2時間を回る。もっと長いと十日通しでやるなどというのもありますので、これはなかなか頭が悪くてはできない商売です。利口な人はやらないと思いますけれども(笑)。そういう商売ですので、気を長くお付き合いいただければと思います。

***落語「青菜」***

春風亭一之輔氏プロフィール:
本 名 川上 隼一(かわかみ としかず)
芸 歴 平成13年 3月 日本大学芸術学部 卒業
    平成13年 5月 春風亭一朝に入門
    平成13年 7月 鈴本演芸場にて初高座
    平成16年11月 二つ目昇進

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ガバナー公式訪問

0887_006triming 第2580地区ガバナー 櫻井 権司氏

 私は2年半の準備期間を経て、この7月からガバナーとしてのスタートを切りました。ノミニー、エレクト時代は呼ばれる会合にすべて出席し、今まで勉強してこなかった分を取り戻さなければという思いで勉強しましたが、特に意義深かったのが、今年1月に開催された国際協議会です。午前中はRIの現状や方向性についての本会議、午後は午前中の内容を受けてのグループディスカッション、夜は食事もそこそこに日本のガバナーと打ち合わせやディスカッションをしたりという大変な1週間でした。しかし、そのおかげでガバナーとしての覚悟と自信を得られたように思います。
 国際会議の1日目に、D.K.Ree会長の所信が発表されました。今年の強調事項は「水」「保健・飢餓」「識字率の向上」です。現在、安全な水が確保できずに命を落とす子供の数は1日6000人に上り、10人のうち7人の子供が栄養失調や、熱・下痢・寄生虫という、先進国では考えられない病気で命を落としています。また、字が読めないために不利益な仕事をせざるを得ない、子供に健康を維持するための知恵が与えられないという状況もあり、この三つの強調事項が掲げられたのです。実は、ここ何年か、ほぼ同じ強調事項が発表されていますが、会長は、これら三つの強調事項が十分に満たされないために、いまだに1日3万人の子供が5歳の誕生日を迎える前に亡くなっているという状況を何とかしたいという思いで、この強調事項を再び取り上げ、それに基づいて「夢をかたちに」というターゲットを掲げました。明日の命をも心配しなければならない子供たちの、「明日もまた生きたい」という夢を形にしてあげようということです。
 併せて、会長は、10%のクラブ増強、1地区2クラブの拡充をお願いしたいと言っています。これについてはいろいろご批判もあろうかと思いますし、職業奉仕という部分を抜きにしての増強には私も反感を持つわけですが、会長は「10%増強すれば現在122万人の会員が130万人を超える。その130万人の手で3万人の子供たちに夢を与えていきたい。だから増強が必要なのだ」と話されました。このように結び付ければ、多少はご理解いただけるのではないかと思います。
 また、子供たちの夢を形にするだけがロータリーの奉仕活動なのかと思われるかもしれませんが、私はそこに「おかげさまの心」を付け加えました。「夢をかたちに」が実践の部分とすれば、「おかげさまの心」は倫理的な部分です。WCSにしても、地域の社会奉仕にしても、実践することで自らが磨かれていきます。ロータリーの場を借りて奉仕の機会を自分の中に作るのも一つの方法ですが、併せて、自分の意志で奉仕を積み重ねていくことで、魂が磨かれ、人間性が高まっていく。そこに職業奉仕の求めるところがあると私は理解しています。皆さまにも、RIがどのような考えで強調事項を掲げ、財団を通じてどのような活動をしているかということに少し目を向けていただければと思います。
 次に、地区に新しく設けた室制度についてご説明します。クラブをサポートするという地区の役割をより効率的にするために、地区委員会の情報を収集する部門として室を設けました。各委員会の情報を持つ室長と、クラブの情報を持つガバナー補佐の会議を持つことによって双方のすり合わせを行えば、今、地区が何をしなければいけないかが明確になるとともに、クラブのニーズに迅速に対応できるのではないかと思ったのです。地区では、各クラブの会長をいつでもサポートしようと待ちかまえていますので、そのあたりの趣旨をご理解いただき、ぜひうまく利用していただければと思います。
 最後に、ポリオ撲滅運動についてのお願いです。現在、最終段階に入りながらも終息宣言ができないというもどかしい状況にあり、ここに何とか力を注ごうと、ビル&メリンダ・ゲイツ財団から1億ドル、ロータリーも1億ドルを用意してのチャレンジグラントがスタートしました。この資金については1クラブ1000ドルを3年間お願いすることになっていますが、ポリオ撲滅運動は、もともと麹町ロータリークラブの山田さんと峰さんのWCSから始まったものです。お二人の業績をたたえる意味合いからも、この運動の発信基地ともいえる2580地区独自で、1会員3000円を3年間ご寄付いただくプログラムをスタートしましたので、ぜひご協力をお願いします。

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