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2018年2月19日 (月)

「日本酒の話 欧州編」

2月1日卓話要旨
松本 宗己 会員
(土佐酒造株式会社 代表取締役)
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    私は高知県で酒蔵をやっているのですが、1月11日から仕事でヨーロッパを回ってきたので、今日はそのご報告をしたいと思います。
 先ずはロンドン。到着した日の夜は、友人の紹介でお酒を置いて貰った和食屋「寿限無」へ訪問し乾杯。翌日は輸入代理店をしてくれているワイン商を訪問し、英国中から集まったセールス担当の皆さんに試飲をしながらお酒の説明。熱心な質問もあり感心。
 週末はユーロスターに乗ってフランスへ。パリの鉄板焼「AZABU」を訪問。向こうへ行くと、和食といえども量が多いです。この日も注文を加減したのですが、超満腹。このお店、色々な偶然が起きるお店で、私と同じ苗字のソムリエに、リヨンでばったり会ったりもしました。一昨年は、偶々隣に座っていたフランス人と仲良くなって、今では向こうへ行く度に会う友達に。昨年は、彼からモナコのヨットパーティーへ誘われて、知らない世界を見せて貰ったりもしました。人生、思いもよらない出会いがあって、面白いものです。次の日は、そのフランス人の誘いで、マドレーヌ広場にある「プーシキン」というレストランへ、伝統的なロシア料理をモダンにアレンジした料理で、なかなかの美味でした。このお店もお勧めです。
その日の夜は、フランスの輸入代理店をしてくれている方と、営業を兼ねて食事に。ちょっとモダンなフランス料理でしたが、最後まで食べるともう満腹。まだまだ修行が足りません。
翌朝、列車に乗ってロンドンに戻り、有名な日系スーパーの会長さんのお招きで、ロンドンで一番古いというレストラン「Rules」で昼食。偶然にも、その日は42年前に会社を設立した日だそうで、感慨深いものがありました。イギリスの食事はあんまりだと言う人もいますが、ここの肉料理は実に美味でした。
翌日は、今回の訪欧の目的の一つでもある、巨大ワイン見本市。Ovalというクリケット場に160軒のワイナリーが集結。その中で唯一の日本酒蔵として、お酒を紹介してきました。その日は800人ほどのゲストが試飲に訪れていたようです。実は、このワイン商と商売したいと思った決定打は、去年、同じ場所で仲良くなった、とても美味しいシャンパーニュ・メゾンの経営者に、ここは良い会社だよ、と薦められたことがきっかけでした。もちろん、彼のところも訪問し、また会えたね、とシャンパンで乾杯。
 次の日は弊社のお酒を販売してくれている高級ワインショップを訪れました。大砲の弾のような大きさの1本数百万円の巨大なワインや、24万ポンドの値札の付いたコニャックが並ぶ中、弊社の日本酒も4種類置いていただいております。ちなみに、弊社のお酒は50ポンドくらいから買えますので、ご安心ください。
それから、友人が新しく開いた鮨屋を訪ねて、飛行機でニースへ。酒樽を持ち込んで、2日間で4回お酒の会を開催。彼の紹介で、ニース近辺唯一のアジア食材店にも、お酒を置いてもらうことになるという、嬉しいおまけ付きでした。有難いことです。
それからマドリードへ行って、「マドリード・フュージョン」という料理の祭典で3日間、お酒の宣伝。
 その後、またパリへ。料理の世界で有名な方に「シェフを紹介してあげるからいらっしゃい」とお誘いいただき、有名な三ツ星のお店へ。もう食べられませんと言うまで出てくるコースでまたまた満腹。柚子のお酒、使ってもらえるのを楽しみにしています。夜は高知出身、パリで30年前にうどん屋を開いた野本さんを訪ねて「国虎屋」へ。5番にあるお店は、夜は高級和食屋さんになっているのですが、ビシッと決まった味は見事。このお店は、パリへ行ったら必ず行くお店の一つです。
 翌日、また朝一でマドリードに戻り、日本酒の試飲会を2日間やりました。途中、高知の友人が開いた高級和食店「Izariya」と焼鳥屋「Tori-key」で美味しい和食を堪能。ロンドンやパリは完全に冬でしたが、スペインは日差しが強くて、昼間は暑いぐらいでした。ただ、盆地なので、夜はとても寒かったです。
 最後は、現地人お勧めのスペイン料理店「Viridiani」へ行きました。このお店、非常に美味でまた行きたいです。前菜に、割り箸が付いたお皿が出てきたのには驚きました。緑色のソースは、ソース・ニッケイ(日系)だと説明されて、おお、こんなところにまで和食の影響が及んでいるのかと、感慨深いものがありました。私も諦めずに日本酒を広めようと思いました。

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