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2019年7月23日 (火)

「落語家が教える豊かで楽しい日本語の使い方」

5月30日卓話要旨
落語家 立川 雲水 氏
(藤井 城会員紹介)
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 私は昭和63年11月に立川談志に入門し、いろいろな会場に行っておしゃべりしてきましたが、このグランドパレスの会場で東京神田ロータリークラブの皆さまを前におしゃべりすることが小さい頃からの夢でした。今日は夢の一つが叶ったわけです。
 談志が他界したのは2011年11月21日です。われわれはその日を「奴隷解放記念日」と呼んで、毎年弟子たちみんなで楽しんでいます。彼は落語家として活動しただけでなく、いわゆるタレント議員の先駆けとして参議院の全国区に立候補し、定数50人中50番目の最下位で当選しました。しかも、本当は落ちていたのですが、選挙中に50番以内の方が1人亡くなられて繰り上がったのです。彼は当選時の会見で、「落語も国会議員も真打ちは一番最後に出るもんだ」と言っていました。しかし、当選だけして何もせずに議員歳費をもらってぼーっとしているような不届きな議員ではありませんでした。沖縄開発庁政務次官という要職を3週間という長きにわたって務めたのです。といっても、就任3週間目に、べろべろに酔って記者会見をしたため、罷免になったのですが。
 いろいろな思い出があるのですが、私が前座の志雲だった頃、談志に付いて1週間、ハワイへ行ったことがあります。そのとき、前座の仕事以外にもう一つの仕事がありました。当時世間をにぎわしていたのは、勝新太郎がハワイへ行く飛行機の中で、謎の男からパンツの中にコカインを入れられたという事件でした。ですから、師匠のパンツの中にコカインを入れてくる男がいたら、それを阻止しなければならないという大変な役目を仰せつかっていました。
 師匠が亡くなって10年近くになりますが、先日ようやく私の夢に出てきました。師匠が地獄に落とされて、釜ゆでの刑に処せられている夢でした。実は師匠が亡くなる2年前に私の兄弟子ががんで亡くなり、その1年後に弟弟子が脳出血で亡くなったのですが、釜番をしているのがその兄弟子と弟弟子なのです。私は思わず大きな声で、「何をぼーっとしてんねん。もっとまきをくべろ」と叫んでしまいました。
 今はプロ野球シーズンですが、私はどちらかというとパ・リーグのファンで、広島東洋カープがセ・リーグを制して日本シリーズに出る年には、埼玉西武ライオンズには出てきてほしくないのです。なぜなら、広島は市民球団であり、スポンサーがロータリーエンジンで知られるマツダですから、ライオンズがロータリーに勝てるわけがないではありませんか。
 日本はクルマ社会ですが、皆さんと楽しい頭の体操をしようと思い、車偏の漢字をいろいろと考えてきました。MVPの方には私からプレゼントがあります。ちょうど平成から令和になる日の深夜、テレビ神奈川で若手噺家対抗大喜利大会という番組があり、私は立川流の代表として出て優勝して、賞品のヨーロッパペア旅行を勝ち取りました。それをMVPの方に差し上げたいと思います。
 まず、例題です。車偏に「借」で何と読むでしょうか。「レンタカー」です。
 では、本題です。車偏に「白黒」で何と読むでしょうか。「パトカー」、残念でした。答えは「霊柩車」でした。次は、車に「赤」と書いて何と読むでしょうか。「消防車」、惜しい。「郵便車」、惜しい。「ポルシェ」、ポルシェは赤だけとは限りません。「フェラーリ」、これも赤だけとは限りません。「パトカー」、上は赤ですが惜しい。「乳母車」、赤ちゃんだから乳母車、惜しい。「赤い車」、そのまんまですね。正解は、日本コカ・コーラボトリングの営業車でした。
 次は、車に「火消し」と書いて何と読むでしょうか。「今度こそ消防車」、残念でした。答えは、野球場のリリーフカーでした。
 車に「子供」と書いて何と読むでしょうか。「乳母車」、惜しい。「三輪車」、惜しい。正解はダンプカーでした。なぜなら、ダンプは「じゃり」を運ぶからです。
 では、最後の問題です。車を三つ書いて何と読むでしょう。「三輪車」、残念。答えは「轟き」でした。
 それでは、一番答えていただいたMVPの方、こちらへどうぞ。こちらに靴下が2足あります。なぜ靴下がヨーロッパ旅行なのか。「西洋のたび(旅・足袋)」でございます。嘘ではありませんよね。
 噺家はこのようなことをして遊んでいます。もしよろしければ、またお声を掛けていただければありがたいと思います。

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