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2019年7月23日 (火)

「目指せ自然なバナナ便~便秘薬の使い方」

5月16日卓話要旨
(株)山崎帝國堂 代表取締役 竹内 眞哉 氏
(藤井 隆太会員紹介)
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 私は、「毒掃丸」という便秘薬の製造販売会社を昨年秋に父から引き継ぎ、代表を務めています。会社は130年前の創業当時から、この「毒掃丸」をメイン商品としており、主に販売している「複方毒掃丸」は明治時代以来のロングセラーとなっています。
 日本では最近、1回数千万円もするような超高額薬の公的保険適用が了承され始め、医療財政の圧迫が懸念されています。私たちは、自分の健康を自分で守るセルフメディテーションを提唱しているのですが、その根底には、病気にならないようにすることは自分のためでもあり、社会のためでもあるという考え方があります。健康を守るためには正しい知識や関心が必要ですが、これは簡単なことではありません。私は便秘薬メーカーですから、まずは便秘の世界からそのことを考えてみたいと思います。
 便秘は、多くの人にとって身近な悩みであり、非常にありふれた症状ですが、便秘になっている人、便秘薬を飲んでいる人でさえ、便秘の世界をよく知りません。当社の便秘薬ユーザー550人に実施したアンケート結果を見ても、どのように便秘に対処すればよいか分からずにいる姿がうかがわれます。できれば便秘薬を飲みたくない人が84%もいる一方、便秘が解消されるならかなりの努力もいとわない人は10%しかいません。自分の便秘に効果のある薬を分かっている人は10%のみであり、自分は便秘薬をうまく使いこなしていると思っている人は8%しかいないのです。
 では、そもそも便秘解消のために薬は本当に必要なのかというと、乳酸菌食品の市場は急成長し、便秘薬市場も安定推移しているのに、便秘の人は減っていません。つまり、便秘に良いとされるヨーグルトも便秘薬も、便秘を根絶するものではなく、対処法なのです。ですから、便秘薬には役割と正しい使い方があるのを知ることが大切であり、まずは便秘の原因を理解する必要があります。
 便秘の原因の一つに、生活習慣に由来するものがあります。ダイエットを目的とした偏った食生活や食物繊維不足、体内の水分量の不足、運動不足などが該当します。これらは改善が可能ですから、まずは薬に頼らずに、生活の中で改善すべきだと思います。それでも出なければ、薬の力を借りてみてください。
 便秘に悩んでいるのは主に女性なのですが、加齢とともに男女とも便秘の人は増えていきます。女性特有の要因としては体の構造や筋力、黄体ホルモンの影響などがありますが、加齢に伴い、男女共通の要因として腸の蠕動(ぜんどう)運動や腹筋力の低下などが生じてきます。これらは生活改善では簡単に解決できないため、他の手段で補う必要があります。つまり、便秘薬をうまく使えば手助けになるのです。
 ただし、病気の二次症状として引き起こされる便秘の場合は、医師への相談が必要になります。便秘を引き起こす代表的な病気として糖尿病、甲状腺機能低下症、慢性腎不全、脳血管疾患、脊髄損傷、うつ病などが挙げられます。中でも要注意な病気は、大腸腫瘍による閉塞です。50歳を過ぎて急に便秘になり、しかも便に血が混じっている場合は大腸がんの疑いがあるので、すぐに医師の診察を受けてください。
 また、便秘を引き起こす薬剤も多く存在します。眠れないときに飲むデパスやハルシオン、咳を抑えるリン酸コデイン、胃薬のガスターやタケプロンなどが挙げられます。何かの薬を服用して便秘になった場合は、まず医師に相談することをお勧めします。
 便秘になったら、まずはできるだけ生活習慣を改善し、それでも治らなければ便秘薬の出番と言いましたが、便秘薬を服用する場合には、自分に合った薬を困ったときだけ、適量使うことが大切です。ただ、便秘薬を飲んだときも、「バナナ便」が出ることが理想です。そのためには、服用量を調節しやすい便秘薬をいろいろ試してみて、自分に合う服用量を見つけることが重要です。そして、毎日ではなく、便秘のときにだけ服用し、軟便が出た場合は1回の服用量を減らします。調節できる便秘薬の場合に重要なのは、生活改善を心掛けながら徐々に回数を減らしていくことです。このように細かく調節することで、自然に近いお通じを手に入れることができる上に、薬が癖になりにくくなります。便秘薬を正しく飲み、生活習慣を改善することで、自然なバナナ便が出ることを目指していただきたいと思います。

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