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2020年12月10日 (木)

「地域福祉と社会福祉協議会」

11月12日卓話要旨
千代田区社会福祉協議会  梅澤 稔 氏
(荻原 弘幸会員紹介)

20201112
   私は生まれも育ちも千代田区、末広町の銭湯の息子で、地域の皆様に大変育てて頂きましたので、恩返しのつもりで働いております。
本日は社会福祉協議会(社協)がどんな団体で、今何をしているのかお話し致します。現在、千代田区社協は全職員55名。「社協って何をするところ?」とか、区役所の一部署だと思われていること、地域包括支援センターとの違いがよく分からないと言われることもあります。社協は、戦後GHQから示された提案に基づき、既存の民税委員の団体などを母体に設立されました。福祉は国の責任で政策を作り、国民の生活を支えますが、GHQは国の支援だけではなく住民による福祉活動の展開を提案し、行政の救済からこぼれる人たちへの支援、子どもクラブや老人クラブの育成、戦争未亡人の対策、そして共同募金を社協で推進することを期待しました。社会福祉法にも、社協は地域福祉の推進を図る団体として位置付けられています。
区役所は法律(制度)に基づいて福祉サービスを提供するため、法律にないサービスは提供できません。株式会社やNPO等の民間事業者も福祉サービスを行っていますが、採算が合わないと持続できません。社協は行政も民間事業者も対応できない、制度の狭間で起きる福祉のニーズや困りごとを区民と一緒に考え取り組む団体です。虐待や育児不安など地域が抱える様々な生活課題に対して、社協は地域社会のプラットフォームになろうと考えています。
配食サービスのボランティアから相談を受けた事例です。「お弁当を届けると高齢者から電球交換など、ちょっとした困りごとの相談を受けるが、次の配達がある為お手伝ができない」とのことでした。そこで出来た仕組みが「困りごと24」です。高齢者が困りごとを社協に連絡すると、社協は登録している住民ボランティアに連絡して、お手伝いに行って頂くという仕組みです。夜間・日曜祝日は建設会社のコールセンターで受けて頂いています。地域の助け合いの推進役を社協が担っています。より具体的な取り組みを挙げます。
「ご近所福祉活動」 区内109の町会に福祉部の設置を提案し、見守りや交流などの助け合いの活動を呼びかけています。
「ふれあいサロン」 千代田区は65歳以上が11,000人位、一人暮らし又は高齢者世帯が約6割。高齢者が集える場所作りを始めて35か所。運営は地域のボランティアです。スターバックスコーヒーの方が珈琲の淹れ方や原産地のクイズをやったり、大学生が自分の得意なジャム作りで交流会を開いたりしています。若い世帯も増え、子どもたちが増えてきているので、子育で孤立しないよう集いの場づくりもしています。
「ふたばサービス」 まだ元気だけれど最近上手く掃除ができなくなった、といったホームヘルパー(介護保険)に頼めないような高齢者の困りごとを地域住民がサポート。一時間1300円の有償サービスです。子どもたちの学校や塾の送り迎えもします。登録している住民サポーターを社協がマッチングします。
「成年後見センター」 後見人に報酬を支払う財産がない方々には、社協が養成し、登録している区民に後見人になって支えて頂くという取り組みです。
「ボランティアセンター」 高齢者施設には多くのボランティアが関わって様々な活動をしており、その経費に神田ロータリークラブ様のご寄付を使わせて頂いています。これまで、ボランティアは9割が女性でしたが、最近は男性による“そば打ち”も。大学生のボランティアと一人暮らしの高齢者の方との “お茶飲み友達”などもあります。
「災害ボランティア」 大学と千代田区で協定を結んで学生ボランティアを養成。養成後は、防災訓練に参加して日頃から関係づくりをしています。東日本大震災の時には、千代田区とご縁のあった岩手県にも行きました。
最後に、「みんなが参加し、支えあうまちづくり」が、社協の大切にしているミッションです。住民の皆様、関係機関の皆様と連携して、千代田区で住み続けられるようにしていこうという取り組みをしています。「千代田区社会福祉協議会」を柔らかく読み解くと、千代田区「みんなで」、社会福祉という「みんなの幸せ」を、協議会「考える会」、すなわち、「みんなでみんなの幸せを考える会」でございます。神田ロータリークラブの皆様と手を携えて千代田区の生活の支えが出来たらと思っております。

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「ロータリー財団月間に因んで」

11月5日卓話要旨

ロータリー財団委員長  浜田 章男会員
 
  2020115
 イケメンの写真からはじまります。今から約100年前に、当時のRI会長が「世界で何かよいことをしよう」と呼びかけてロータリー財団が創設されました。ポール・ハリスがロータリーをはじめた12年後のことです。 
財団の活動は3つに大別されます。ポリオ根絶・ロータリー平和フェローシップ・補助金です。寄付概要、寄付総額は年間3億ドル余りということで、世界120万人の会員が協力すると、このような大きな金額になります。支出総額も3億ドル余りで、9割が活動と運営費に使われています。財団の財務は長年にわたり高い評価を受けています。チャリテイーナビゲーターはアメリカ国内の慈善団体の格付けを行う機関です。寄付金が効果的に活用されて、健全なガバナンスが保たれているというふうにご理解ください。 
ポリオはいわゆる小児麻痺で、非衛生な環境で主に子供が感染しやすいのですが、感染の連鎖を断ち切ればウイルスを根絶できると考えられています。ロータリーは1985年からポリオの根絶を目指し、今まで20億ドル以上の資金を投入してきました。今年はうれしいニュースがありました。ナイジェリアが流行国から外されました。WHOは8月にアフリカ全地域での野生型ポリオの感染根絶を発表しました。世界的根絶への歴史的な前進と言えます。
そもそもこの活動を財団の事業として取り上げさせたのは、私たちの地区、東京麹町ロータリークラブの山田ツネさんであります。命をかけて献身された偉大な先輩の存在を忘れないようにしたいものです。地区のポリオ委員会の目標は、ひとり30ドルであります。根絶まで基金へのご寄付をお願いしたく存じます。 
平和フェローシップは、提携大学内に平和センターを設け、学ぶ方に奨学金を提供しています。ウガンダの大学にもできたので、7ヶ所になります。日本はICU(国際基督教大学)に設置されています。毎年10名が来日し、2年間平和と開発の研究に励んでいます。皆様の寄付がここに写っている人たちの奨学金として役に立っています。今年は感染の影響で来日の予定が遅れています。 
補助金は3年前の寄付の半分を地区が使えることになっています。地区補助金とグローバル補助金、どちらも人道的プロジェクトと奨学金に使えます。奨学生の選考は地区の委員会が行い、各クラブには人道的プロジェクトを期待するものです。
グローバル補助金は、資料にある3つの条件に沿うもので、日本のクラブが途上国の支援をするケースが多いですが、先方に任せきりの便乗支援にならないように注意すること、重点分野には「環境の保全」が加わりましたので、これに関するグローバル補助金については次年度から財団本部への申請が可能となります。グローバル補助金は、1年中いつでも受付をしております。 
地区補助金は、ここにある条件でクラブ単独で実施できます。支援基準をよく確認して申請準備をして下さい。ここに記載の財団の使命に沿ったものですので、ご承知おき下さい。補助金にふさわしくない事例、NG例に充分ご注意ください。申請のスケジュールは資料のようになっていまして、コロナに関連する活動は優先して支援することにしています。上限は60万円です。しっかり寄付してしっかり使うという考え方でお願いします。
次年度からは、一人280ドルを地区目標とさせていただきたくお願い申し上げます。 結局、最後は寄付のお願いで締めくくることになるのが、この財団のお話ですね。

写真 

左:友居 葉奈 様(グローバル補助金奨学生)
右:原   湖楠 様(地区補助金奨学生)

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