« 「親子はねやすめの活動報告」 | トップページ | 「米山月間に因んで」 »

2022年12月13日 (火)

「児童養護施設巣立ち応援活動 ご報告」

9月30日卓話要旨
NPO法人プラネットカナール理事長 鈴木 邦明 氏
会社員・モデル    田中 麗華 氏

(金井一成会員紹介)                                  

  2022930

   私たちの活動は8年目となり、個人会員が約160名、応援している施設は19施設になりました。現在児童養護施設は全国に600、東京都に58あります。その中で親のいない子は6%で、60%以上は虐待されていた子供たちです。児童相談所への相談件数が近年増えていますが、実際に児童養護施設や乳児院に保護される子供は一握りで、あとは家庭に帰されています。彼らの高校卒業後の進学率は約3割とかなり低いですが、これでも奨学金や学費免除などが整備されここ数年で上がってきています。施設から18歳で巣立つ子供たち、不安は大きく精神的にも経済的にも大変な巣立ちです。多くの子供たちが繊細な親子の問題を抱えています。
私たちは心の領域には中途半端には立ち入れません。出来る事は非常に限られていますが、より多くの人が無理なく参加して応援出来る形という事でSUDACHI (巣立ち)プロジェクトを立ち上げました。不必要になった綺麗な家電や家具を届ける活動です。目指すのは家電や家具を集める事に時間とお金を使わず、本来の自立に必要な事に集中してほしいという事、そして日々の生活で使ってもらう事で沢山の人が応援している事を思い出してほしいという思いで活動しています。
集めている寄贈品は6家電がメインで小さな家具も集めています。活動の特徴は、支援してもらう子どもたちだけでなく、支援者、寄贈者の方からも「ありがとう」と言われる事で、活動を持続しやすくしているのだと思います。東京都からの助成金でバンを購入する事が出来て、引き取りに大活躍しています。保管は空き工場跡、空き家、空き部屋等をお借りしています。贈呈式では若者に一言もらうのですが、たくさんの人が応援しているというメッセージが伝わっているのを感じます。
ボランティア活動にも様々な作業があります。東京神田RCの皆様にもたくさんの寄贈やボランティアへのご参加を頂き本当にありがとうございます。色々な方にお手伝い頂いて成り立っている活動です。最近若者のボランティアが増え、活動を通して学び感じる事があるようです。まだこの支援を受けられていない子どもたちがたくさんいるので、その格差を少しでも減らしたいです。全国に仲間を増やして子ども食堂のように広めていければと思っています。
最後にお願いですが、来年に向けて特に冷蔵庫・洗濯機が不足しています。ぜひ寄贈頂ければと思います。保管場所は常に探しています。そして、我々のように20施設位になると経費がそれなりにかかります。全国に広めるにもお金がかかります。ぜひ少しでもご寄付頂ければ嬉しいです。贈呈式で大きな不安を吐露する子どもたちがいます。そんな不安な顔が一瞬微笑む、その瞬間をイメージしながら一緒に活動出来る日を楽しみにしています。続いて、児童養護施設を経て現在は様々な活動をしている田中麗華さんに代わります。

【田中 麗華 氏】
お久しぶりです、田中です。今も変わらず大宮東ローターアクトクラブの会員として活動を続ける他、現在は複数の団体で運営に携わっています。一つは子どもたちの進学を後押しする為の団体、(一社)ゆめさぽ 代表理事。これまでの個人の活動を法人化した(一社)たすけあい 代表理事。そして、引き続きプラネットカナールの広報担当です。来年4月発足のこども家庭庁には、社会的養護の子どもたちへの支援も含まれます。私も国や都の会議に参加し当事者として仕組み作りもお手伝いしています。昨年12月にはこれまでの経験をまとめた本も発売し、当時大臣だった野田聖子さんとNHK日曜討論で共演しました。その反響は大きく、今でも取材等頂いています。本当に様々な機会を頂けるのは私一人の力ではなく、いつも支えてくれる皆さんの存在があってこそだと思っています。
 私がプラネットカナールに携わる主な理由は三つ。贈呈品を届けるまでにたくさんの人が関わっている事、子どもたちにどっぷり寄り添うのではなく見守っている大人がいるという距離感が絶妙である事、若いボランティアメンバーがいる事です。色々な意見はあってもやはり同年代に応援されるのは嬉しい事です。「Moment of Smile」知らない人に応援されて恥ずかしくもありますが、自分を見守り応援してくれる大人の存在を知り、嬉しくなって微笑む。そんな瞬間をこれからも引き続き応援して頂けたら嬉しいです。

|

« 「親子はねやすめの活動報告」 | トップページ | 「米山月間に因んで」 »